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2007.03.25

さくらが咲いたら

B0036576_12473626 せっかく桜が少しずつ開花しつつあるというのに、誰かさんの様に曖昧な空と突然勢いつき始めた風のせいで何だか少し中途半端になりそうで、不安に思ってしまうよ。

人は求めるから拒絶され、手を伸ばすから絶望を強いられる(って誰かが言っていたような聞いたような。)

桜の花が降るように散っていくさまはさかなにどうしても大好きな、そして大切な人を思い出させるよ。

何年か前にさかなはその人と一緒に目黒川沿いに咲く満開の桜をそして川に散っていく桜の花びらを見ていた。

彼女のお腹の中には新しい命がやどっていて、それは2人で見ていた最初で最後の桜だった。彼女は降る様に散っていく桜の花びらを見ながら「雪が降っているみたいだね。」と言って嬉しそうに笑って。

人は一生のうちに心の底から美しいと思う景色は3回しか見れないと誰かが言ったなら、そのうちの一回はさかなは見てしまったし、見れちゃったんだ。(でももうあとの二回は大切に大切にとってあるよ。)

そんな、人が聞いたら陳腐な小説の一章説に過ぎない事なのかも知れないけれど、それがその後どれだけの沢山の辛いことがあっても、どんなことがあってもあの時に彼女と一緒に見た桜がさかなのこころの支えのひとつになっているんだなって思う。

それだけでいいと、短い人生に起こりうることなんて陳腐な安っぽい恋愛小説のようでも、それでもそのときに、本当に必要なことなんて少なくていい。本当に大切で必要で一緒にいたいと思う人なんて。

一生のうち、忘れられない日や心底大切に思う人達がこの世に実在してそれがあるから生きていけるって思える事ほど幸せなことはないと思うよ。

だからその手を、ちゃんとちゃんとしっかりこの手不器用な荒れた手で握り締めていくんだ。

自分が忘れないことよりも、そのことを忘れないでいてくれる人がいること、それだけでいいと、この泣きそうな空に「雨が降る5分前の空が好きだ、と誰かが言っていたけれど」と本当はさかなは嫌いな台詞を言っている人が大好きだと、思うそのことも含めて全てをみつめられる目を、ください。

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